~侯爵夫人のためにつくられたマドック~
「『ああ、愛、愛こそが世界を動かす!』」
ジョン・テニエルが挿絵を手掛けた『不思議の国のアリス』に登場する伯爵夫人の衣装をヒントにしたデザインです。鉛筆と淡い色彩で作り出されたこの幾何学模様は、オックスフォードのクライスト・チャーチ校の木彫りやメタルの床の模様から生まれました。
~赤の女王さまのためにつくられた王手詰め(チェックメート)~
「アリスはテーブルの上のチェス駒のなかから、赤の女王さまをみつけだしました。」
1965年のアーカイヴ柄をヒントに、オンラインのチェス・ゲームの駒の動きを取り入れて、ひと工夫されたチェス・ボードのようなギンガム・チェックです。
~白の女王さまのためにつくられたラブデー~
「『その花はどこで摘むのじゃ?』と白の女王様が尋ねました。『庭か、それとも生垣かね?』」
優しい白の女王様にふさわしいポピーとデイジーを手書きした、ミニチュアサイズの花柄です。
~白ウサギのためにつくられたサム~
「見ますと、白ウサギが戻ってくるのです。はなやかにめかしこんで…」
リバティ・アーカイヴに収められている1850年代後半の柄の見本帳からとったいくつかのチェック柄を繋ぎ合わせてリピート柄にしたもので、ウサギのチョッキにはうってつけの柄となりました。
~トゥイードルディーとトゥイードルダムのためにつくられたアート~
「そのようすがまるで大きな小学生の二人組そっくりで…」
小学生を抽象的にストライプのようにグワッシュで描いた柄です。
~帽子屋のためにつくられたワンダーメント~
「キラキラ、ひかるコウモリさん!いったいどこにいるのやら!」
ルイス・キャロル協会会長のマーク・リチャーズが選んだこの柄は、2013年にセントラル・セント・マーティンズ校とのコラボレーションを行った際に、ファッション&テキスタイル科の学生ティン・ツィ・ルイが制作したものです。
~三月ウサギのためにつくられたカーリー・ワーリー~
「三月ウサギは時計を受け取って、ふさぎこんで見つめていましたが、やがてカップのなかのお茶に時計をちゃぽんとひたすと、取り出してまた見つめました。」
リバティのアーキビストがデザインの動きに注目して選んだ柄で、セントラル・セント・マーティンズ校の学生ティン・ツィ・ルイがデザインしました。柄は三日月ウサギの懐中時計のチェーンを表しています。